全く爪を傷めずに簡単にセルフジェルネイルをオフする方法を求めて。ほとんどの人は正しいオフをしていない。


以前と比べるとジェルネイルは進化して、オンはとても簡単になりました。ベースはサンディング(爪を削る)の必要もなく、トップはノンワイプ(未硬化ジェルの拭き取りいらず)になり、ライトでの硬化スピードもずっと早くなっています。

ところが全く進化していないのがオフ。その面倒くささや、受けるダメージによってジェルネイルをやめてしまったり、マニキュアに乗り換えたりするユーザーが数多く存在します。

これはプロでも一般ユーザーでも変わらない、ジェルネイル業界全体の課題。

ジェルネイルをする人なら誰しも一度は考える、爪を全く傷めずに、簡単にオフする方法。そんな夢のようなやり方は存在するのでしょうか?

この記事を読めば、通常のオフのやり方はもちろん、あらゆるオフ用道具の紹介から最新情報までオフに関する様々な知識を得ることができます。新しい情報は常にこの記事で更新していきたいと思います。

1.そもそもセルフジェルネイルのユーザーは正しいオフをしていない?

あなたはジェルネイルの正しいオフをしていますか?

以下はグランジェの独自アンケート結果ですが、まさに衝撃の結果が。

アンケート結果
グランジェユーザーを対象としたアンケート(2019年12月2日実施)

必ずジェルリムーバーやアセトンを使用してオフしている人がなんとわずか10.4%。残りの9割近い人が、全てではないにしろ手で剥がしてしまっているという現実を突きつけられました。

確かに、先端や根元が剥がれてきた場合、そのままそーっと剥がしてしまう……。うまく剥がれれば、面倒くさい作業をスルーできるうえに、かさぶたが綺麗に取れた時と同じくある種の快感を伴います。

ただ、メーカーとしてはもちろん、正しいオフをしてくださいと言わざるを得ません。もちろんその理由は、うまく取れなかった場合に爪にダメージを受けるからです。

うまく取れないと爪の表面を持っていかれ、白くガタガタになり、ファイルなどで整えるしかありません。
爪は先への伸びて生え変わりますが、それまで表面が回復することはありませんので、もし根元にダメージを受けると、生え変わるまで約3か月程度かかってしまうことになります。

ただ実際は手で剥がしてしまう9割近い人はおそらくダメージを承知で、それでも面倒なオフの作業を回避する、という選択をしているのだと思います。もはや「ジェルネイルをうまく手で剥がす方法」という記事を書いたほうが親切でしょうか……苦笑。

それほど面倒なジェルネイルのオフ、その基本的な方法について見てみましょう。

2.ジェルネイルのオフに必要な道具基本編

まずは必要な道具からご紹介します。

ジェルリムーバー

ジェルリムーバー

ジェルリムーバーの主成分は「アセトン」で、どのメーカーでもそこは変わりありません。ただ配合の違いがあったり、香料や着色のあるもの、また効果の程はさて置きケア成分の配合されたジェルリムーバーなども存在します。

後述もしますが、現在ジェルネイルをオフする溶剤としては、アセトンよりも適切な溶剤は見つかっていません。

ネイルファイル

ネイルファイル

ジェルリムーバーを使用する前に、ジェル表面を削り、リムーバーを浸透しやすくする目的でネイルファイルを使用します。ファイリングをしてくてもオフは可能ですが、かかる時間に大きな差が出るので準備しましょう。

100~180G(グリット)くらいが良く使われますが、特に初心者の方は100Gだと目が荒すぎて自爪を削ってしまうかもしれませんのでご注意ください。

コットン

コットン

ジェルリムーバーを含ませるコットンです。キッチンペーパーでも代用可能ですが、ジェルリムーバーを多く含ませることができないのでなるべくコットンを用意しましょう。

アルミホイル

アルミホイル

コットンの上から巻きつけて、ジェルリムーバーを密封するために使用します。代用品は追ってご紹介。

ウッドスティック(ネイルプッシャー)

ウッドスティックとネイルプッシャー

ウッドスティックはジェルリムーバーが浸透したネイルをこそげ取るための道具です。

マスク

マスク

アセトンは揮発性高く、またファイリング時にダストが出るので、吸い込まないようにマスクをしておいたほうが良いでしょう。

ネイルケア用品

ネイルケア用品

オフの後は爪や周りの皮膚が乾燥しています。グランジェではセラムオイルを販売していますが、様々なネイルケア商品が世の中には存在します。特にネイル用をお持ちでない場合は、保湿系のクリームやオイルで十分代用可能です。

3.基本的なオフのやり方

オフをする際に注意する点

換気をしましょう

先述のとおりアセトンは非常に揮発性高く、目や気管に入ると刺激性があります。ジェルネイルのオフで使用する程度の量では大きな危険はありませんが念の為換気をしておきましょう。

火気厳禁

これもアセトンについてですが、引火性も高い有機溶剤です。ご注意ください。

子供の手の届かない場所で

セルフジェルネイルのユーザーには、子育て中の主婦の方も非常に多いです。事故が起こらないようにお子様の手の届かないところでオフしてください。できれば子供のいないお部屋で。

ネイルオイルやハンドクリームを塗っておく

気をつけていてもアセトンが皮膚に触れてしまうことの多いオフの作業。敏感肌や乾燥肌の方などは特に、事前にオイルやクリームなどで爪周りの皮膚を保護していると、アセトンの刺激が軽減されます。

ではやり方です。どのメーカーやネイルサロンなどでもほとんどそのやり方に変わりなく、どれだけ検索しても目新しい方法は出てきません。それだけ確立された方法と言うか、進化していないと言うかは捉え方次第でしょうか。

サイト内のジェルネイルのオフからの引用となりますが、補足コメントを添えさせてもらいます。

3-1:ジェル表面をネイルファイルで削る

ファイリング

ジェルネイルの表面全体をネイルファイルで削っていきます。

たくさん削った方がオフはしやすくなりますが、作業が大変な上削りすぎて自爪を傷めてしまうリスクもあるのでせめてトップの層がすべて曇る程度には削りましょう。

また、根元やサイドは皮膚に当たりやすい箇所になるので、ファイルの向きを工夫したり、削る方向を一定にするなどして、皮膚を傷つけないように。傷ついたままの皮膚にアセトンやオフしたジェルが付着すると、アレルギーを引き起こす原因となるので十分ご注意ください。

特に新しいネイルファイルを使用する時は、鋭い角の断面をならす「面取り」という作業をしましょう。

やり方は簡単で、使い古したファイルなどを使い、新しいファイルの断面を2~3回軽く削り落とします。これだけでファイルで皮膚を傷つけるリスクがぐっと軽減されます。

ファイルの面取り

3-2:コットンにジェルリムーバーを染み込ませる

コットンにジェルリムーバーを染み込ませる

爪と同じ大きさか、少し大きめにコットンをカットして、ジェルリムーバーを染み込ませます。量が足らないと揮発してしまい同じ作業の繰り返しになることもあるので、コットン全体が浸るくらいたっぷりめにしてください。

3-3:アルミホイルで巻く

アルミホイルで巻く

手のひらサイズくらいにアルミホイルをカットして、コットンをオフするネイルに置き、コットンが動かないようにひとつづつアルミホイルで巻いていきます。密封するようにしっかり巻いてください。

まず先端を折り返してから左右を折る方法、左右を先にやる方法、また先端を折り返す前にねじって固定する方法などがあります。

3-4:10分から15分待ちます

アセトンの浸透を待つ

10分以内に中の様子を確認してみてもジェルが溶け切っていないので、しっかり待ちましょう。待ち時間に手を温めるとオフを早めるので、寒い季節は暖房器具で温めると良いでしょう。

3-5:ウッドスティックでジェルを除去する

ウッドスティックでジェルを除去する

アルミホイルを剥がすと、ジェルがふやけて浮き上がっている状態となっていますので、ウッドスティックやネイルプッシャーで取り除いていきます。必ず1本ずつ行ってください。

先端部分が取れにくい場合が多いので、ファイリング時に先端を良く削っておくことで取れやすくなります。無理に剥がそうとせず、剥がれにくい場合はもう一度ファイリングをし、アルミホイルを巻き直して様子を見ましょう。

3-6:オフの後はネイルケア

ネイルオイルを塗る

ジェルの除去が終われば、残ったネイルダストやジェルリムーバーを綺麗に落とすために、よく手を洗いましょう。アセトンにさらされた後のネイルや皮膚は、乾燥しているのでネイルセラムやネイルオイルでよく保湿してください。

以上で完了です。

4.ジェルネイルのオフに必要な道具番外編

ネイルマシン

ネイルマシン
出典:Amazon.com

オフマシンと呼んだりもしますが、ネイルファイルの代わりに使用し、ジェルを簡単に削り落としてくれる電動のドリルです。ネイルサロンで良く使われますが最近は一般ユーザー向けにもたくさんの種類が販売されています。ただし、強力に削れてしまうので自爪も削ってしまうことも多く、扱いには注意が必要です。

ちなみにネイルサロンではこの道具を活かして「フィルイン」というやり方をするところもあります。

フィルインとは別名「一層残し」とも呼ばれ、ベースジェルの層を残してカラーとトップを削り、残った部分にまたベースジェルを乗せて施術していく方法です。通常のオフの工程を省いてジェルを重ねていくので、アセトンを使わず自爪を傷めないというメリットがある反面、それなりの技術が必要で、またベースに非常に剥がれにくいハードジェルを使用しないといけない場合もあり、セルフやることはほぼ不可能です。

フィンガーキャップ(指サック)

フィンガーキャップ
出典:Amazon.com

これはアルミホイルの工程で使用するものですね。何度も使えるタイプと使い捨てがありますが、装着するだけで、特に使い捨ての方は実際にアルミホイルよりも密封されるため、オフが少し早くなります。

もう一つ良い点としては、装着中でもスマホが触れるんですよね。装着時にコットンがずれてしまいがちなところだけ難点ですが、安価なので頻繁にネイルチェンジをされる方にはおすすめです。

ソークオフクリップ

ソークオフクリップ
出典:Amazon.com

フィンガーキャップと同じような物で、挟むだけなのでこちらの方が装着は楽ですが、横に隙間があるためアセトンが揮発してしまうという難点あり。フィンガーキャップで十分だと思います。

ジェルオフマシン

ジェルオフマシン
出典:Amazon.com

このマシンは凄いです。オフするネイルを5~10分マシンに突っ込み(要ファイリング)温かいアセトンのスチームでオフしてしまいます。

1万円近くする価格と、1度オフするのにたくさんのジェルリムーバーが必要なのとで、コスト面に課題はありますがコットンやアルミホイルの工程を飛ばせるので、楽にはなりますね。

私としてはそんなことより、この発想と、これを実際に商品にしてしまうパワーに普通に尊敬してしまいます。

5.アセトンに変わる溶剤があるのか

オフに関連する道具も色々ありますが、その中心にはやはり「アセトン」が存在します。

アメリカとヨーロッパの共同研究により、アセトンの「健康被害はわずか」であるとのことですが、アセトンの安全性にはまだ議論の余地があり、今後何かしらの規制対象になる可能性もゼロとは言えません。

ただ、実際アセトンよりも安全性が高く、またアセトンよりも良くジェルネイルをオフできる溶剤は見つかっていないのが現状です。

エタノールでオフをする記事をみかけたりもしますが、実用的と思えるようなものは私の知る限りありません。もちろんマニキュアの除光液で使われる酢酸エチルなどの成分で、ジェルネイルのオフは不可能です。

研究レベルにおいては、光でオフするような話もあり、まさに夢のような技術で続報あれば是非更新したいとは思いますが、実用までどのくらい先のことでしょうか。

6.持ちが悪くても良いならピールオフタイプで

手前味噌で恐縮ですが、グランジェのピールオフベースコートのように、手で剥がすだけで、オフの手間や危険性を大きく軽減してくれる商品が近年登場しています。ただもちろん、ジェルネイルの強みである「持ち」についてはトレードオフとなります。

プレパレーションを上手にされる方は、それこそ1週間以上持たせる方もいたり、取れやすい指には通常のベースジェルを、取れにくい指にはピールオフを、と使い分けるユーザーも存在しています。

全く爪を傷めずに簡単にオフする方法、というこの記事のタイトルに現状では一番近い商品かもしれませんのでご提案とさせていただきます。

7.まとめ

ダメージなく、簡単にオフできて、それでいて持ちが良い、という完璧なやり方や商品は、今の所ないと言ってしまえるのかもしれません。

結局、オフの面倒くささや、アセトンの安全性の問題などが冒頭のアンケート結果に反映されてしまっているのではないでしょうか?

ただ、それこそ光でオフするよな商品が出てきたら、ヤフートップにも上がってくるかも知れないビッグニュースですね。

そんな理想的な商品ができる時まで、未来に期待しましょう。と言ってしまいたいところですが、少しでもその理想に近づける情報がありましたら、細かくお届けしようと思います。あと、どうか爪を傷めないように正しいオフをしてください!

<ご案内>

シールをめくるように剥がすだけ。ピールオフベースコートのスターターキットをぜひお試しください!

ピールオフジェルポリッシュセット


by 中島桐人

#オフ#ハウツー#ピールオフ