ジェルネイルの原料を語るのは、タピオカの原料を語るようなもの。


このコラムを担当することになりましたスタッフの中島と申します。よろしくお願いします。

さて、みなさんおそらくパスタが小麦粉で作られていることはご存知かと思います。ではタピオカは何で作られているかを知っていますか?私は先日まで知りませんでした。

正解は「キャッサバ」という熱帯で栽培される芋。「キャッサバ」って何?となりますが、それが固有名詞ですから覚えるより仕方ありません。

では、ジェルネイルって何で作られているか分かりますか?知るはずありませんよね。

私はジェルネイル業界にいるから知っています、と言いたいところですが、業界にいても製造に関わっていなければ知らない人もたくさんいると思います。おそらくプロのネイリストでも同じではないでしょうか?

なぜならジェルの原料は「キャッサバ」並に、聞き覚えの無い化学の言語オンパレード。化粧品の全成分を見ても一般の人には意味が分からないのと同じです。
ここではざっくりと全体像を掴んでもらうために、なるべく簡単に説明してみましょう。

目次

    ジェルネイルとは大きく5つの原料からできている

    グランジェに限らず、どんなメーカーでもジェルネイルを構成するのは大体この5つです。

    • ポリマー(オリゴマー)
    • モノマー
    • 光重合開始剤
    • フィラー
    • その他添加剤

    ポリマー(オリゴマー)

    主に「ウレタンアクリレート」という化合物で、ジェルネイルのメインの原料になります。
    様々な種類がありますが通常ポマードや水飴のように粘度高く、接着剤やコーティング剤などによく使われるベース剤です。

    モノマー

    ドロドロの「ウレタンアクリレート」を薄めて、柔らかく扱いやすくする役目がモノマーです。ペンキを薄めるためのシンナーのような役割です。

    光重合開始剤

    光重合とは、光のエネルギーを受けて分子同士をつなぐ反応のことを言います。そのつなぐきっかけを作る役割を、この重合開始剤が担います。
    ジェルネイルが空気乾燥では硬化せず、ライトの光で硬化するのはこの原料が入っているからです。

    フィラー

    主に「無水ケイ酸」などと呼ばれる粉末で、化粧品でも良く安定剤としてクリームや乳液に使われています。
    ジェルを扱いやすくするために、粘度を調整する目的などで添加されます。

    その他添加剤

    ジェルの仕上げとして、分散剤や防腐剤など様々な添加剤が用いられます。もちろんカラージェルの場合は顔料が入ります。

    イメージしてもらうために、かなり強引ですがだし巻きに例えてみました。

    おいしい出汁巻き(ジェルネイル)を作るには、

    • 卵(ポリマー(オリゴマー))に、
    • 出汁(モノマー)を混ぜて伸ばし、
    • 卵のタンパク質(光重合開始剤)に熱(光)を加わることで固めます。
    • 片栗粉(フィラー)を加えるとふわっと仕上がり、
    • 塩や醤油(その他添加剤)で味を仕上げる。

    ということでいかがでしょうか……。

    このコラムでは今後、メーカーとしての裏話や、お役に立つ話などを惜しげもなく披露していきたいと思います。
    ご意見ご要望はご遠慮無く、問い合わせからでも、SNSからでもお送りください。


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    by 中島桐人