新型コロナの影響で自宅で過ごす時間が増えたりネイルサロンに行けなかったりと、ここ数ヶ月でセルフジェルネイルの需要もあがっているように思います。自分の時間が増えた分思い切ってセルフジェルネイルをしてみようという方も多いのではないでしょうか。
でも実際やってみるとワンカラーでも塗るのが難しいというお声をいただくことがあります。実はジェルを塗るとき、はみ出さずに塗るためにはたくさんのコツがあるんです。コツさえ掴んでしまえば意外と簡単に塗ることができます。
そこで、今回はジェルの特徴をふまえながらはみ出さないように塗る方法をご紹介します。丁寧に塗ってるつもりが、どうしてもはみ出してしまうとお悩みの方、是非参考にしてみてください。
なぜはみ出してはいけないのか
そもそもなぜジェルネイルははみ出したらいけないのか、皆さんご存知ですか?
もちろん見た目の綺麗さもありますが、一番の理由はジェルがはみ出たまま硬化しているとすぐに浮いてしまうからです。どんなに質のいいジェルでもこれは変わりません。また、浮いたままのジェルネイルを放置して雑菌が入ったり、ジェルが皮膚につくことでジェルアレルギーなどのトラブルも起きやすくなります。
こういった理由から、ジェルネイルははみ出さないように塗るべきなのです。
とは言っても、10本すべての指を全くはみ出さずに塗るのはなかなか難しいところ。
しかし、ジェルの特徴を理解してうまく利用してあげれば、ジェルネイル初心者の方でも簡単にはみ出さずに塗ることができます。特に今までマニキュアでセルフネイルしていた方に覚えておいてほしいのが、「ジェルは光を当てるまで固まらない」ということ。光を当てるまではいくらでも修正できるのがジェルネイルの大きなメリットです。ジェルに慣れるまでは焦らずにゆっくり塗るようにしましょう。
はみ出す人の特徴
塗り方のコツの前に、まずはジェルがはみ出てしまう人の特徴をまとめました。当てはまる人がいたら次回ジェルネイルをするときは気をつけてみてくださいね。
1、ジェルの量が多い
ジェルがはみ出てしまう人でとても多いのがこれ。一度に爪に乗せるジェルの量が多すぎるんです。新品のジェルポリッシュの蓋を開けてブラシを見るとジェルがたっぷりついている状態です。そのまま爪に塗ってしまうと、たっぷりのジェルが爪から溢れてしまいますよね。自分の爪の大きさに合わせてジェルの量を調節する必要があります。
2、筆圧が強い
マニキュアのようにブラシをぐっと押さえて筆跡が残るくらいの力でジェルを塗ると、ブラシが広がってしまい根元の方は特にはみ出しやすくなります。また、筆圧が強いとムラの原因にもなるので注意しましょう。
3、塗るスピードが早い
マニキュアの場合、塗ったそばから乾いていくので急いで塗る方も多いかもしれませんが、ジェルも同じ感覚で塗ると、素早く塗るのを意識しすぎて勢いではみ出すことはよくあります。ジェルは乾かないため、はみ出たところからどんどん流れてしまいます。全く急ぐ必要はないので、ゆっくり丁寧に塗るようにしましょう。
4、両手が安定していない
皆さんジェルを塗るときの手の位置って気にしたことありますか?
意外と見落としてることが多いのですが、ブラシを持つ方の手とカラーリングされる方の手、両方とも安定していないと手が震えてすぐにジェルがはみ出てしまいます。ネイルをするときは両手ともしっかり固定してあげましょう。
はみ出さないコツ
次にご紹介するジェルをはみ出さないためのコツを意識するだけで、塗やすさも仕上がりも変わってきます。
1、プレパレーションをしっかり
ジェルをする前のプレパレーションはしっかり行ってください。ルースキューティクルが残っていたり甘皮がへばりついている状態でジェルを塗ろうとするとどう頑張ってもルースキューティクルや甘皮にジェルが乗っかってしまいます。プレパレーションは持ちを良くするためだけではなく、ジェルを塗りやすくする役割もあるんですよ。
2、ブラシを持つ手に力を入れすぎない
前述しましたが、筆圧が強いとはみ出しやすいので、ブラシを持つ手には力を入れすぎないようにしましょう。塗るときにブラシの先が扇形に広がってしまっている場合は力を入れすぎています。ブラシの先が広がらない程度の力で撫でるように塗りましょう。
3、ブラシの角度は爪と平行に
塗るときの角度も重要なポイントです。ブラシは爪と平行にして塗るとムラにもなりにくくはみ出しにくいです。ブラシを立てて塗ると手に力が入りやすくはみ出しやすくなってしまうので爪のサイドもカーブに合わせて平行にしながら塗りましょう。
4、爪の先端はブラシをひききる
ジェルを塗るときは根本の方から爪先に向かって塗りますが、爪先でブラシを止めてしまうとジェルが爪先に溜まってしまい不格好な仕上がりに。実際の爪の長さよりももう少し長いイメージで、爪先までブラシがきても止めずにひききってください。
5、際の方を塗るときは皮膚を押し下げる
爪のサイドや根本など際のあたりをを塗るときは皮膚が邪魔になることがあります。そういう場合は、他の指で爪周りの皮膚をグッと押し下げてあげるとギリギリのところまで塗りやすくなります。
6、爪の根元とサイドは髪の毛1本分あけるイメージで
ジェルネイル初心者の方がいきなり爪根本ギリギリから塗ろうと筆を動かすと必ずといっていいほどはみ出します。特にジェルに慣れるまでは髪の毛1本分くらい周りをあけるイメージで塗りましょう。
7、ベースジェルは一番丁寧に
意外と知られていないのがベースジェルの大切さ。実は、ベースジェルですでにはみ出して硬化してしまうと、カラーもトップもどんなにきれいに塗ろうとしても、ベースにそってジェルが流れてしまうので確実にはみ出します。だからベースジェルをはみ出さずにきれに塗ることはとても大事。逆に言うと、ベースジェルさえきれいに塗っていれば、あとはカラーもトップもその上をなぞるだけなので簡単です。ベースジェルは一番丁寧に塗りましょう。
はみ出さない塗り方
はみ出さないコツを抑えたところで、続いては塗り方。コツは分かったし、頭では理解できてるんだけどそれでもなんだかうまくできないという方もいるかと思います。ご紹介したコツに気をつけながら、おすすめの塗り方を細かく解説します。
1、肘をついて両手をしっかり安定させる
まずは、両手がしっかり安定しているか確認してください。
両肘をテーブルにつきます。
ブラシを持っている手の小指は反対の手のひらにあててブラシも安定させます。そうすると手指が震えることがないので塗りやすくなります。
2、ジェルはブラシの先端片側だけにのせる
ジェルの量を自分の爪の大きさに合わせて調整します。ブラシをボトルの縁でしっかりしごいて、片側の先端に一度に塗る量だけを溜めます。余分なジェルがないので、量が多すぎてはみ出すということがなくなります。
3、爪全体の4分の3くらいを先に塗る
最初に爪根本の部分をあけて、爪全体の4分の3くらいを塗ってしまいます。
このときに、「ブラシは平行に、力を入れすぎず、先端はひききる」を気をつけてくださいね。
4、ブラシを少し立てて爪の根元へ押し上げる
次に、余ったジェルを少しだけブラシをたてて根本の方に押し出すようなイメージで塗ります。このとき少し力を入れると自然と爪の根元のカーブにそってブラシが広がります。
5、ブラシの角を使って根本の両サイドをゆっくり塗る
最後にブラシの角をつかって余ったジェルを根本の両サイドの部分に伸ばしていきます。根本やサイドを塗るときはゆっくり丁寧に塗りましょう。もし多少のムラができている場合は、全体を軽くならして、セルフレベリングを待ってからライトを当てます。
これがおすすめの塗り方です。ジェルをたくさん触る必要がないので無駄な時間がかかりません。コツを意識しながら、この塗り方をベース、カラー2回、トップとしていただければきれな仕上がりになると思います。
はみ出してしまったときは
もし思いがけずジェルがはみ出してしまった場合は焦らずに対処すれば特に問題はないのでご安心を。
1、はみ出した部分だけをウッドスティックで拭う
爪の根本やサイドなど少しだけはみ出してしまった場合はウッドスティックでサッと拭うだけで簡単に除去できます。ウッドスティックの角度だけ気をつけてください。間違って爪に塗ったジェルも持っていかないように。ウッドスティックを立てて皮膚と爪の間に入れるようにしてはみ出た部分だけを拭います。
2、大量にはみ出してしまった場合はクリーナーで全部拭きとってやり直し
もし、ジェルが大量にはみ出してしまった場合は、ウッドスティックで拭いきれずどんどんジェルが流れていってしまうと思います。そんなときは、キッチンペーパーやワイプにジェルクリーナーを含ませて一旦硬化していない全部のジェルを拭き取ってください。クリーナーが乾いたら再度塗り直せばOKです。
3、はみ出したまま硬化してしまったら削るしかない
ジェルがはみ出しているのをそのまま硬化してしまった場合、これはもうファイルで削るしかありません。しかし、仕上がったジェルを皮膚についたところだけきれいに削り取るのはプロでも難しいです。間違って皮膚を傷つける場合もあるので、おすすめしません。
硬化する前に必ずジェルがはみ出ていないか確認してから硬化するようにしましょう。
利き手の塗り方
セルフジェルネイルで難しいのが、利き手の爪を塗るとき。慣れといってしまえばそれまでですが、最初はなかなか思うようにブラシを動かせないものです。
そんなときにおすすめなのが、カラーリングされる方の手(利き手)にグランジェのジェルクリーナー(またはジェルリムーバー)を持つ方法。
このようにジェルクリーナーを持つとカラーリングされる指がぶれません。そして両手首をくっつけます。すると手の動く可動域が限られるのでブラシを持つ手が安定します。そして塗るときは、ブラシを持つ手ではなくカラーリングされる方の指を動かす。
利き手と反対の手にブラシを持ち動かそうとすると、慣れるまでは力が入りすぎたり震えてしまいます。そのため利き手であるカラーリングされる指を動かしたほうがスムーズに塗りやすいです。
ジェルを塗るとき、何も考えずに塗るのと、少しのコツを意識して塗るのとでは仕上がりや塗やすさが大きく変わってきます。
ジェル塗るの難しいなと感じたら、もう一度塗り方を見直してみてください。塗り方のコツをつかめば、以前よりも簡単にきれいにセルフジェルネイルを楽しんでいただけると思います。
お知らせ
持つ、剥がせる、傷まない。
みんなが待ち望んでいたジェルネイルキットがついに登場。