セルフジェルネイルでベースジェルがはじくときの対処法。


初めてセルフジェルネイルをするときに自爪にベースジェルを塗ると、「あれ?キワまで塗ったはずなのになぜか塗れてない。」と思ったことありますか?初めてだと原因が分からず、しょうがなくそのままトップジェルまで仕上げたけど、見た目も持ちも悪くなってしまったという方もいると思います。

実は私もここ数ヶ月ベースジェルがはじくことが続いていまして、おかしいなーと原因を探っていくとあることに気がついたんです。
ということで詳細は後述しますので、ジェルがはじいてしまってお悩みの方は参考にしてみてください。

目次

    ジェルがはじくときの主な原因

    グランジェのポップアップイベントのときにも意外とけっこういらっしゃるんです、ジェルがはじいてしまう方。ジェルがはじいてしまうと、原因が分からず、塗り方が悪いのかな?ジェルが悪いのかな?初心者だから?と悩んでしまうかもしれませんが、塗り方でもジェルが悪いわけでもありません。

    油分・水分

    ジェルがはじいてしまうときの原因として考えられるのは主に油分・水分です。ジェル塗布前にジェルクリーナーで爪表面を拭くことで除去できますが、爪に残っている油分が多すぎると、プレパレーションをしっかりしてもクリーナーだけでは改善できないことがあります。例えば、ジェルネイルをする前にネイルオイルやハンドクリームを塗っていたり、お化粧をするときに手についてしまった化粧品の油分が残っていたり。

    実は人間の手には常に油分が付着している状態なんです。自分の皮膚から出た油分もありますが、手は無意識に髪の毛や顔を触ったりいろいろなところに触れているので、爪にも気づかないうちに油分が付着しています。実際、ケータイの画面を見るとハンドクリームなどをつけていなくてもけっこうベッタリ指紋が付きますよね。それくらい手にはいつも油分が付いているということです。

    冒頭でお話した私の爪が最近ジェルがはじいてしまっていた原因も油分でした。私の場合はフェイスケアが原因。

    私はいつもジェルネイルするときはお風呂に入って子供を寝かしつけた後の夜中にやります。そのためお風呂後にフェイスケアするときの基礎化粧品の油分が爪に浸透してしまっていたようなんですね。お風呂の直後ではないし、しっかり石鹸で手を洗えば大丈夫かなと思っいたのですが、手を洗ってプレパレーションをしても油分が取りきれなかったみたいです。
    数ヶ月前まではネイルをする日だけフェイスケアはネイルの後にしていたのですが、顔の乾燥が気になって最近はお風呂後すぐにフェイスケアをするようにしていました。そこで、そういえばジェルがはじくようになったのはフェイスケアをネイルの前にするようになってからだなーと気づいたわけなんですが。
    それ以来ネイルをするときは基礎化粧品ができるだけ爪や爪周りの皮膚につかないように気をつけながらすると、ジェルがはじくことはなくなりました。

    私のような人は少ないかもしれませんが、ジェルがはじいてしまう人はジェルネイルをする前の日常生活の中での油分・水分にも気をつけてくみてださい。

    爪表面がツルツルだから

    ネイルサロンでジェルネイルをしてもらうときは自爪をサンディング(爪表面を削ること)されます。それは爪表面に傷をつけて凹凸をつくることで、ジェルが引っかかりやすくするためなのですが、グランジェのベースジェルはノンサンディングジェルなので爪表面を削る必要がありません。そのため、爪表面がツルツルのままでジェルを塗ります。それでもしっかり爪に密着する成分で作られてはいますが、サンディングをした爪に比べるとはじきやすくなります。

    ジェルがはじく原因について以上2つをご紹介しましたが、ごく稀に何をしてもジェルをはじいてしまう人もいます。ハンドクリームやオイルを使っていなくても、プレパレーションやサンディングをしっかりしても、どのネイルサロンで施術してもらってもはじいてしまうんです。
    このような場合はもともとの体質や爪の状態が関係するかと思いますが、原因ははっきりと分かりません。そのためこれからご紹介する対策を実践すれば大抵の人は改善できると思いますが、それでもはじいてしまう人もいるかもしれないというのが正直なところです。

    ジェルがはじくとどうなる?

    ジェルがはじいてしまう現象は経験したことがある人もいればない人もいると思いますが、実際はじいてしまったときにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

    凸凹になる

    この写真は少し極端ですが、ジェルがはじいてしまうとこのように凸凹になってしまいます。この状態で硬化して、トップジェルまで塗り重ねてしまうと、凸凹の部分が余計に強調されてしまいツルッとしたきれいな仕上がりになりません。

    爪のキワまで塗れない

    爪の根元やサイドをギリギリのところまで塗ったにも関わらず、少し時間をおくとジェルをはじいてしまい塗れていない状態になってしまいます。写真を見るとエッジ(爪の先端)とキューティクル付近が自爪が見えてしまっていますよね。何度塗り直してもすぐにジェルがはじいて中央に戻ってしまうので、時間がかかってイライラの原因にも。

    持ちが悪くなる

    ジェルがはじいてしまう場合、塗りにくさだけではなく持ちにも影響してしまいます。前述しましたが、ジェルがはじいてしまうということは爪表面に油分が残っているということなので、ジェルと自爪との接着力が弱くなりジェル本来の持ちの期間よりも早くリフト(浮き)してしまいます。

    ちなみに、ベースジェルだけではなく、ピールオフベースコートも同じです。爪表面に油分・水分が残っているとはじいてしまい、持ちも悪くなります。ピールオフベースコートはもともと持ちが数日~1週間くらいなので、はじいたまま施術すると1日でポロッと取れたりします。

    ジェルがはじかないようにするための対策

    1、施術の半日前からオイルやハンドクリームを塗らない

    ネイルオイルやハンドクリームはジェルネイルをする直前だけではなく半日前くらいからは塗らないようにします。

    こちら約2時間前にネイルオイルを塗った爪にジェルを塗ってみました(はじいたところが分かりやすいように自爪にベースジェルではなくカラージェルを塗っています)。しっかりジェルクリーナーで拭いても少しはじきました。

    元々の爪の状態や使用するオイルやクリームなどによって多少違いはあると思うので、一概にどれくらいの時間が経てば大丈夫とは言えませんが、油分が多く含まれているものは半日前くらいから手につけるのを控えておけば安心です。

    2、手をしっかり洗って汚れを落とす

    これは皆さんやっているとは思いますが、プレパレーションをする前にしっかり石鹸で手と爪の汚れを落とします。ささっと洗うのではなく、爪と皮膚の間や爪の表面などもしっかり洗いましょう。手を洗った後は清潔なタオルで水気をしっかり拭き取ります。手を洗って汚れや油分がとれても水分が残ったままではまたはじいたり、リフトの原因になってしまいますから。

    3、プレパレーションをしっかりする

    はじくことを防ぐために、プレパレーションは必要不可欠です。ルースキューティクルを取り除き、ジェルクリーナーで爪のキワまでしっかり拭きます。クリーナーで拭くことで基本的には油分・水分を除去することができます。これをやるのとやらないのとでははじくことだけでなく、持ちも違ってくるので必ず毎回やるようにしましょう。

    プレパレーションのやり方はこちらからご覧ください。

    4、1本ずつ塗ってすぐにライトを当てる

    1〜3をきちんとやったのに、それでもはじいてしまうという人は、ベースジェルを塗るときに1本塗ったらすぐにライトを当てる方法で施術するのがおすすめ。ジェルをはじきやすい状態のまま5本一気に塗ると、一番最初に塗った爪は他の爪を塗っている間に徐々にジェルが縮んで中央に集まっていき、ライトを当てるころには爪のキワやエッジのところが自爪が見えた状態になってしまいます。1本ずつライトを当てることで、ジェルが縮む前に硬化させてしまいます。
    ただし、持ちに関しては早くリフトしてしまう可能性が高いです。実際ははじいてしまうところを急いで硬化して無理やり接着しているわけなので。

    5、ベースジェルを2回塗る

    ベースの定着を良くして浮きににくくするために、ベースジェルを一回塗って硬めたら、もう一度塗って硬化します。ベースジェルを2度塗りするときは1回目も2回目も薄く塗るようにしてください。1回目に塗ったベースジェルよりも少し外側も塗るようにすると、キワの方までしっかり塗れます。
    ベースジェルが硬化した後のカラーとトップは通常通りの施術でOK。ベースさえしっかり塗れていればカラーとトップはベースジェルが塗られた範囲に乗ってくれます。

    6、スポンジバッファで根元とサイドのキワだけを軽くサンディング

    1〜5全部試したけどそれでもまだはじいてしまうという方は、最後の手段として、スポンジバッファで爪のキワの部分(爪根本とサイド)とエッジを軽くサンディングします。
    サンディングは爪表面を削るから傷めるというイメージが強いですが、爪に凹凸をつけるためだけではなく、爪表面の汚染物除去や無駄な角層を取り除いて爪表面を均一にする役割もあります。そのため、ジェルがはじいてしまう爪のキワ部分のみを整えて小さな凹凸をつくることではじきにくくするという感じです。

    サンディングのやり過ぎは爪を傷める原因になるので、スポンジバッファを使用して、削り過ぎには注意しましょう

    対策を見てみると、結局のところ油分・水分に気をつけて、プレパレーションをしっかり行っていればジェルははじかないかなという結論です。既に毎回ちゃんとプレパレーションしているという方には関係のない話かもしれません。ただ、ポップアップイベントでもたまにジェルをはじいてしまう方がいるのでグランジェユーザーの中にも少なからずいらっしゃるのではないかと思い、参考になるようまとめてみました。

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    by 白木ありさ