はじめて記事を投稿させていただくことになりました、三浦です。まず自己紹介させていただきたいと思います!
ファッション誌等のスタイリストを経て、ネイルの世界に入って11年目になる現役ネイリストです。JNA1級、ジェル検定上級等を取得し、サロン経営の傍ら専門学校等でネイル講師をしています。プロとしての目線、初心者の生徒を教えていた目線、ファッションの一部としてネイルもスタイリングする目線など、いろんな角度からアプローチしてみようと思っています。
初投稿となるテーマは、フットジェルネイル。
夏が近づくと素足の足先が人の視線にふれる機会が増えてきますが、爪がスッピンだということに気づいたら、私の場合はもう気になってたまらなくなってしまいます。私は仕事柄、お洒落だなーと思う人のつま先や足先を期待を込めてついチラッと見てしまいます。お洒落な人ほどその期待値は上昇するだけに、そこで足先だけが何もされてなかった時のギャップはなんとも言えないものです。
新しいサンダルを買ったけど素足ではなんだかしっくりこないな、という時、足のつま先にネイルするだけでシンプルなサンダルがお洒落に見えたり、ワントーンのコーディネイトの差し色になったりします。
今年は思いきってセルフジェルネイルにトライしてみたい、でもできるか不安!という初心者さんにこそ、フットジェルネイルをおすすめします。
実はフット、足の爪は手の爪よりも断然トライしやすい!それにはちゃんと理由があるのです。
足の爪はジェルを塗るのが簡単
お洒落もメイクも好きだけど足の爪はほとんど塗ったことがない、一度もしたことがない、という方も実は少なくありません。塗らないのが普通になっていた、サロンに行く時間がない、自分では不器用だからできないかもと理由は様々。
両手の爪をきれいに塗るのはすこし苦手、というセルフネイラーさんでも実はとってもきれいに仕上げやすいのがフットジェルネイルなのです。
利き手をぬるわずらわしさがない!
セルフネイラーさんのお悩みで多い、利き手がうまく塗れません問題。フットジェルネイルならまったく心配なし!
足の爪なら、利き手で10本すべてきれいに仕上げることができます。
塗る面積が小さいので初心者でも色ムラが出にくい
ライトを当てない限り硬化しないジェルならゆっくり塗っても大丈夫。
マニキュアは急いで塗らないとどんどん乾いて固まってしまうため、手際よくササッと仕上げなければなりません。ムラやハケの跡を気にして何度も触っているうちにどんどん汚くなって失敗、という経験はありませんか?
ジェルネイルの場合、硬化する前ならゆっくり修正できたり、ハケ跡も少し待てばなじんでプルンときれいになってくれます。慣れていない初心者でも焦る必要はなく、落ち着いて丁寧に塗れるのがジェルネイルの大きなメリット。
プロネイリストもデビューはフットジェルからの理由
至近距離で見られることがない足の爪。日常生活なら平均して1mくらいの距離からしか見られることがないのです。少しくらいの失敗なら、手よりも断然目立たない、本人ですら忘れちゃうことも。
プロのネイリストのデビューもフットジェルから、というケースも多く私もそのひとりでした。ものすごく緊張して、何をお話したのかあとから必死で思い出したことを覚えています。手の爪の施術よりもお客様との距離もあるため、緊張が少しでも軽減されるというのも新人だった私には大きな事でした。
マニキュアよりジェルネイルをおすすめする理由
フットネイルをするならマニキュアかジェルネイルが一般的ですが、セルフなら手軽でプチプラなマニキュア、サロンのような仕上がりで乾かす時間のいらないジェルネイル。ニーズに応じて使い分けができれば上級者ですね。
ここではマニキュアとジェルネイルの違いやメリットをご紹介します。
マニキュアはもって1週間が限度、ジェルネイルなら約1ヶ月つけたての色ツヤがキープできる
どんなにきれいに塗っても、その特性上マニキュアとジェルネイルでは耐久性が違ってきます。特にマニキュアでは、数日もたてば先端からのはがれやツヤの半減は避けられないもの。ジェルネイルはその点、つけたてのツヤも色もオフするときまでずっと楽しめます。
手より足は爪の伸びが約2倍遅い=1度塗れば長く塗り直さなくてすむ
通常、成人であれば手の爪の伸びる速度は10日で約1mm、足の爪はその約2~3倍遅いといわれています。せっかくジェルを塗ってもすぐ根本から伸びてきてしまうのが気になるという方にもフットジェルネイルはおすすめ。
伸びた部分の境目を気にしてハンドはいつもグラデやナチュラルカラーを選びがちでも、フットなら思い切り派手なカラーやダークカラー、グリッターにもチャレンジしやすいのもフットジェルネイルならではの良さです。
ジェルネイルなら足の爪にありがちな爪表面の凹凸をカバーしてくれる
私の足の爪、10本きれいなんです!
と、人前に出せる人って私はほとんど聞いたことがありません。親指の爪がデコボコ、小指の爪が小さくて恥ずかしい、亀裂が入ってる。こんなコンプレックスは実は全然珍しいことではないんです。
サロンでやってみたいけど人前に足の爪を出すのが恥ずかしいからセルフでやる、という人はかなり多くいらっしゃいます。マニキュアではこのあたりをカバーするのは難しいですが、こういった爪のコンプレックスは、ジェルネイルならちょっとしたコツで簡単にきれいな爪先に。
たとえば、男女問わず多い、小指の亀裂もこんなふうにカバーできます。
手はネイルサロン、足は自宅でマニキュア派が多いのはなぜ?
まず私がサロンワークの中で驚いたのが約8割のお客様が手はサロンでジェルなのに足の爪はセルフマニキュア、そしてサンダルを履く夏季限定ということ。
とても美意識の高い方でも!です。どうして夏のシーズンしかフットネイルをしないのか、その理由も聞けばたしかに共感できるもの。
ネイルサロンでのフットスペースってこんなイメージ。ハンドとは少し離れてちょっと特別感のある雰囲気も。
サロンでのフットジェルネイルは高額、時間もかかる
もちろんコストも時間も倍近くかかってしまい、繁忙期の夏前は予約も取りづらくなってしまいます。毎月キレイを維持しようと思ったら時間的にも金銭面でも負担が大きいのも事実。
「手の爪は目立つしマニキュアの塗り直しの手間をはぶきたいからジェルネイルで、でも足は1色塗りなら家でマニキュアでササッとやればいっか」意外にもこういうお言葉はとてもよく聞きます。
ネイルサロンのフットがハンドより高額な理由
「フットジェルネイルって手より爪も小さいしデザインもシンプルなのにどうしてこんなに高いんですか?」
これは実際私も聞かれ、またネイリストデビュー前の新人の頃に私自身も思っていたことでした。アートは親指のみや1色塗りが主流なのになぜ?と。
その答えは衛生面やサロンの設備面での理由も大きいのです。足はどんなに清潔にしていても雑菌等もあるため、多くのサロンでフットバスを施術前に提供したりフット専用の設備はもちろん、長時間リラックスして過ごせるよう専用でフカフカのリクライニングチェアが用意されたりしています。
手と足の爪で施術用具を共有しないよう別で用意したり、お一人ごとに必ず洗浄と消毒を時間をかけたり、爪を削るエメリーボードやバッファーなどのファイル類は他のお客様と共有しないようすべて使い捨てにしたり、これは毎回の積み重ねでけっこうな金額になります。
コストが掛かってしまうのには、実はお客様の安全を守るために避けることのできない理由があるのです。
コストがかかっても衛生管理が最優先
フットジェルメニューは夏のみのサロンも多い
ネイルサロンでも、コストも手間もかかるならお客様からのニーズの減る秋以降はフットジェルやりません、というサロンも多いのです。
せっかくフットジェルの良さを知ったのに、「オールシーズン続けられないメニューなら、最初からセルフでマニキュアを塗ればいいかな」となってしまう人も少なくないのだとか。なんだかとってももったいない!
セルフでも、フットジェルはマニキュアより難しそう、と感じてしまう方も多いかと思います。
でも実は、
ジェルネイルってマニキュアより急いで塗らなくていい、
一度塗れば1ヶ月以上つやつやキレイ、
フットジェルならアラも目立たず利き手の関係なし!
と初心者に優しくていいことずくめ。
これが、セルフジェルネイル初心者さんにこそ、フットからのジェルネイルデビューをオススメする理由です。
今年はきれいな足先で夏を迎えましょう!
お知らせ
持つ、剥がせる、傷まない。
みんなが待ち望んでいたジェルネイルキットがついに登場。