こんにちは。
オフィスネイルシリーズの開発担当の三浦と申します。
このラインナップを作りたかったのは、私も長い間オフィスネイルに迷えるひとりだったから。
社会人になりたての頃、私は職場につけていくネイルで大失敗をしてしまい、その経験もここにきてオフィスネイルシリーズを開発する大きな原動力になりました。
働く私達にとって、いっそ『このブランドのこの色ならOKです』とネイルを指定して欲しいと思うほど、正解の難しいオフィスネイル。
悩むくらいならネイルしなきゃいいのに、でもやっぱりどうにかネイルをしたい気持ちがある人は少なくないでしょう。
それなら、職場に向かう誰もが自信を持って、堂々と指先に纏えるような色、そういうものがあればいいんじゃないかと思ったのです。
誰の人生にも、学生から社会人へ、違う職場への転職、といったターニングポイントがあります。
自分のステージが変わるたび、新しい環境に合うドレスコードに合わせ、身だしなみの基準もリセットされるもの。
年度の変わり目、就活の始まる頃、新しいリクルートスーツ姿の人達をみると、社会人になったばかりの頃が思い出されます。

私が新社会人デビューした記念すべき日は、私にとって今も忘れられない、こんな出来事がありました。
会社出勤初日、オリエンテーリングの日、大勢の前でひとりだけネイルを怒られ、研修途中で帰らされる。
これは、私の人生でも本当にものすごくショックな出来事で、どんなに年月がたっても、ふと思い出されると少しギュっと苦しくなる感じがするほど大きなことでした。
今お仕事を頑張っている人の中にも、もしかしたら、会社でネイルを注意されてどうしていいかわからない人、ネイルしたいけど新しい職場でどこまでが許容範囲かわからず、モヤモヤしている人もいるかもしれません。
新社会人として手痛い洗礼を浴びた私の実体験、そして、その時どんなふうに対処したのかをお伝えすることで、悩める新社会人、就活生の役に立てたら嬉しいです。
社会人初日の悲惨な出来事
私の初めての会社はいわゆるお固い企業で、同期全員、かっちりしたスカートの黒スーツに黒いA4ショルダーバッグ、ヒールは細くない安定感のある3~5cm、髪色はほぼ黒、ブラウスの襟についたら低い位置でまとめるというスタイル。
私ももちろんそのとおりに、すべて買い揃え、直前にヘアサロンで髪も黒に染めて、ナチュラルメイクも練習して、学生時代のプチプラコスメからデパコスで肌感重視のカラーレスメイクにシフト、新しい自分と生活にもう希望しかありませんでした。
会社の服装規定も熟読し、ネイルに関する項目は、『華美でなく業務に支障をきたさないもの』ひとつだけ。
学生時代、ネイルサロンに通って毎月いろんなネイルを楽しんでいた私は、当然ながらネイリストさんに相談し、たくさんの画像を参考にしながら新社会人らしいネイルをつけてもらって、本当にまっすぐな思いで当日を迎えたのです。

ロングネイルが当たり前だったり、個性的なパーツや3Dネイルを楽しんでいた私にとって、爪が短いのは久しぶりで、私こんなに指短くて手小さかった?と違和感を感じるくらい。
ネイリストさんに提案してもらったくすんだグレーピンクは地味で、こういう色をするなんて私もいよいよ社会人なんだな、とかみしめていました。
当日、ドキドキしながら、並べられた席に座って配布資料を見ている私に、その後管理者となる40代くらいの女性の上司が足を止めてにこやかに声をかけました。
「ネイルすごくかわいい。お休みの日にぴったり!」
当時の私は何もわからず、うれしくて「ありがとうございます。」とにこにこで返答したものの、周囲は変な雰囲気に。
後ろに立っていた社員さんに促され、後方の席に移動したあとにその真意を知ることとなりました。
この意味がわかりますか?
その社員さんは、「このネイル今すぐに落とせますか?」と小声でひとこと。
耳を疑うってこういう感じなんでしょうね。
社員さん:「わかりますか?あのね、お休みの日に、って言われちゃったので、お仕事には不向き…てことなのね。」
私:「すみません、ジェルネイルなのでお店にいかないと取れません。」
社員さん:「どうしようかな、このまま研修でれるか確認しますね。」
チラチラみんなの振り返る視線が恥ずかしくて、自分になにが起こったんだろう、という困惑で涙がこぼれそうになりました。
結果、私は一番後ろの席で最低限の研修だけ受けさせてもらえ、午後のプログラムには参加できず、ネイルを落とすために早退となったのでした。
午後、なんとかお願いしてオフの予約を取れたネイルサロンに向かう道すがら、ハンカチがもう水分を吸わなくなるくらい泣きました。
いったい何が起こって、何がいけなかったの?
すごく張り切って、自分では社会人らしくできたって思っていたのに。
頑張って準備したし、こんなに地味にしたネイルなのに、だいだい規定に違反してないのに、なんでこんな目にあうの?
ネイルサロンでつけたばかりのジェルネイルをオフしながら、ネイリストさんが「これだけ地味なネイルなのにダメとか意味がわかんないし、その上司、絶対性格悪いよね!」と私以上に怒っていて、私はただ共感してくれたことに救われました。
ただ、どこかでみんなはできていて私だけができなかった、という事実は否定できなかったかもしれません。
今思うと、この時は何がいけないのかわからないまま、漠然と自分はまったく悪くないと思っていたんですね。
きっと、そのネイリストさんも同じだったのではないでしょうか。
ネイルをオフされて、小さくなった自爪を見ながら、明日出社してもいいのか、このまま退社になるのか、朝までずっと考えていました。

現実を受け止められなかったのか、言葉にすることができないくらい傷ついたのか、もうわかりませんが、この時は家族や友達には相談することなんか思いつきもしませんでした。
翌日どうやって出社したか
翌日、出社するのは吐きそうなくらい、それまで生きてきた中で一番勇気がいったかもしれません。
正直、このまま辞める方が楽だし、恥ずかしくてもう行きたくないとも思いました。
でも当時の私は東京でひとり暮らし。
働かなくてはならないし、せっかく入りたくて入った会社でまだ何もできてない悔しさや意地みたいなのがあったかもしれません。
一方で、クビになることも覚悟して、どこかでむしろその方が楽かもしれないと思いながら会社に向かいました。
朝、とりあえず所属部署に挨拶に行き昨日のことをお詫びし、いろんな人に何度もすっぴんになった爪を見せながら同じ説明をし、あきらかな昨日の出遅れを取り戻さなければいけない、かなり苦い社会人スタートでした。
その女性上司のところにも、先輩社員に付き添われて謝罪にいきました。
オフした爪を見せて、頭を下げ、帰ってきた言葉は、
「ネイルはしようと思えばいつでもできるけど、今じゃないよね。」
でした。
嫌味な感じでも、優しくもなく、ただ普通にそう言われました。
当時はその意味もわからないまま、ただ言葉だけを受け取りましたが、今の私にはこの言葉の重みがわかります。
ネイル禁止、と言っているのではなく、そのタイミングが今ではないよ、というただそれだけのことは、新社会人の私にはまったく思いもよらない考え方でした。
ネイルも会社もやめる・やめない、で生きるか死ぬかほど一晩悩み続けたのに、答えは唖然とするほど違う次元にあったのです。
その後、私のオフィスネイル事情
結局、会社に慣れてくる夏あたりからみんながシンプルなネイルをしだしても、私は在職中はそこでネイルをすることはありませんでした。
ネイルがトラウマのようになっていたのもありますが、それ以上にせっかく仕事を頑張っても、ネイルや身だしなみが個人の評価を下げてしまう風潮を恐れていました。
TPOや優先順位を考え、『どうしても今しなきゃ』ならない事なら今しなくてもいい、ともっと長い時間軸で見ることで、だんだん自分の気持ちをコントロールできるようになっていきました。
今はどうするのがベストか選択する、ネイルできないんじゃなくて今はしない、と思うだけで不思議と『諦めた』にはならない。
自分で、『今は』と『しない』を選べば、ネガティブにならなくてすむ。
ネイルは『今』じゃなければいつでもできるから、と言い聞かせるようにしつつ、いつか自由になったどんなネイルにしたいかな、とかいっぱいイメージしていましたね。
ちなみに、時間がたっても時々笑い話でイジられる初日の黒歴史、もちろん私も笑って話しますが、なんとなくどこかで心がギュッとする感覚は今でも変わりません。
きっと、思ってる以上に私は傷ついたんだと思います。
シンプルネイルなのに会社ではだめ?
では、なぜ私の社会人デビューのオフィスネイルは怒られたのか。
もしも、今の私があの上司だったなら、きっと同じようにダメ出しをしたでしょう。(ただしあんなひどい伝え方はしないです!)
なぜ私のオフィスネイルがNGだったのか
私のネイルが注意された理由は、いくらシンプルでも私の立場、新入社員としてはまったく必要ないものだったからです。
必要なのは、『おしゃれ』ではなく『身だしなみ』。
私のしていた色は、グレイがかった暗めのモーブピンク。
確かにピンクってオフィスネイルでOKなイメージがありますが、このくすんだ透け感のないカラーは派手さはなくても、確実に『おしゃれ』の方。
リクルートスーツの手元としては違和感のあるものだったと思います。

そして、もっと悪目立ちしてしまったのは爪の長さと形。
爪の白い先端部分、フリーエッジがしっかり3~4ミリくらいで、形は整えていましたが、1ミリあるかなくらいに爪を切りそろえている他の人達と比べたら、たしかに『ネイルをしています』と不自然に主張する爪でした。
一般的に長い爪に清潔な印象は持たれにくく、加えて色でも目立ってしまった私のネイルは、場にふさわしい身だしなみとは言えなかったと思います。
新入社員は、お給料をもらって日々仕事を教わる立場。
備品や書類の受け渡しの機会も多く、その手元は教えてくれる先輩や上司だけでなく取引先のお客様、思っている以上にたくさんの人の目につくところでもあります。
『ガサガサよりきれいにしてるに越したこと無いし、おしゃれにするのだって身だしなみでしょ』
と、当時の私も当然かのように思っていました。
でも、身だしなみとしてのネイルと、おしゃれとしてのネイルは似て非なるもの。
この違いは絶対!
まだなんにもできない新社会人、ミスやトラブルを起こしてしまう可能性も一番高いとも言える立場です。
仕事がスムーズに進んでいる時は気づきにくいのですが、なにかミスや謝罪するなど起こり得るネガティブな場面では、場違いともとれる『おしゃれ』はその人にとっても大きなマイナスの心象を与えてしまう可能性もあります。
大げさな例ではありますが、わかりやすいところだと、ニュース等で議員の方が謝罪会見をしているシーン。

女性なら、その際に着ている服やメイク、ネイルが少しでもキラキラしたものや派手なものであれば、会見の内容よりもそっちを不謹慎や不適切と非難されるでしょう。
男性が、ネクタイがブランドロゴやキャラクター等で悪目立ちして、真摯にその場にいるのかの姿勢を問われた例も記憶にあります。
たしかに、日常的な業務に支障がない限り、普段は気にならないものかもしれませんが、改まった場では一転してそぐわないものとなり、まわりに良くない印象を与えることになってしまうことも。
新社会人、緊張感あふれる日々がその改まった場であると考えても過言ではないと思います。
まわりから、個人的なネイルの好みをリクルートスタイルにまで出す公私混同する人、といったん認識されてしまうと、最初のその印象を変えるのは簡単ではありません。
その後、実際に仕事で成果を出していたとしても、なかなか最初のイメージ払拭は難しく、事あるごとにつきまとって自分の足を引っ張ってしまうのが現実の難しさなのです。
これは、経験者の私が言うので結構リアルです。
年代も考え方も様々な人がいる職場や社会には、学生時代には予想もしなかった厳しい目もあるのは事実。
社会人として一人前になるまで、まだしばらくの間はビジネスマナーのラインを厳しめに合わせておくことも自分を守る賢い選択の一つと言えます。
例えばリクルートスーツに、無理やり自分の個性を押し出そうとするのはかなり難易度が高く、常識のないチグハグな人、という印象になるリスクも高いもの。
服装や場に常に自分をきちんと合わせられる度量も、持っていたい社会人の大切なスキルのひとつかもしれません。
オフィスネイルの正解は誰に訊くべき?(誰の基準を頼りにするのがいいのか?)
そして、私の敗因の一つは『会社にしていくネイルの基準をネイルサロンに100%頼ったこと』です。
毎年、いろんな情報サイトやSNS、予約サイトでもオフィスネイルの特集が組まれます。私もネイルサロンでそのあたりの画像を参考にしつつ、ネイリストさんに大丈夫か確認しながらデザインや色を選びました。
でも!
ネイリストさん達の『これなら大丈夫』が果たして自分の職場で大丈夫なのか。
実は重要なのはここ!

お店にいるネイリストさんは、もちろん実際のそれぞれの会社の状況や雰囲気を知っているわけではなく、アドバイスやOKの基準はあくまでその個人のものでしかないということ。
私も長年のサロンワークでたくさんのネイリストさん達を知っていますが、一般的な就活や社会経験はなく、比較的自由度の高いアルバイトや美容業界でしか働いたことがない人も決して少なくない業界です。
となると、当然、厳しい服装規定や一般的なビジネスマナーに触れるきっかけもなかった人も多いでしょう。
もちろん個人差はありますが、どうしても一般常識とのズレが出てしまい、しっかりカウンセリングして新生活用のデザインにしたのに…という私のような事例が起こってしまうこともあり得るのです。
ネイリストさんにとっての普通は、あくまでサロンワークで見慣れているネイル。一般的な会社、いわゆるオフィスネイルの基準とは大きくかけ離れていて、頭ではわかっていてもなかなか同調までは難しい。
もちろん、どちらが悪いわけでもありません。
海外の方と常識の違いをすり合わせようとする感覚に近いかもしれません。
では、オフィスネイルの正解は誰に訊くのが間違いないのか?
私の経験上、それは同じ会社、同じ部署の先輩。
それも入社時期が数年目くらいの比較的社歴の近い先輩に、必ずネイルをする事前に、どんなのがいいのか訊いて相談してみること。
入社してから、先輩方がどのくらいでネイルしはじめたのかを訊いてみるのもありです。
そして、所属や業務が違えばビジネスコードは全く違うため、同じ部署の先輩に相談することをおすすめします。
お取引先やお客様など社外の人に会う頻度や、作業の有無もありますが、上司によって部署の規定・雰囲気も違うので、ここはしっかり見極めましょう。
もちろん、相談に乗っていただいたら、出来上がったネイルを見せてちゃんとお礼をお伝えすることも忘れずに!
オフィスネイルでどうしても迷った時は…
同じ部署に訊けそうな人がいない、本当にネイルしていいのかわからない…
そんな時はとりあえず『ネイルしない』ことも答えだと思います。
入社してからある程度時間が経てば、落ち着いてまわりも見えてくるもの。どうしたらいいのか迷ったら、いったん、リスクの少ない『しない』ほうを選んで様子を見ることをおすすめします。
自爪であっても、きちんと10本の形をきれいに整えて、ケア・保湿がされている爪はとても清潔感があって意外といいものです。

爪が薄い、保護したいのであれば、透明のジェルネイルをする方法もあります。
さらに、もっと自爪のように見える、ツヤ消しのマット仕上げならどうしてもネイル厳禁の職場や男性でもできるケースが多いので、頭の片隅に入れてくださいね。

そして、この場合もやっぱり事前にまわりにひとこと相談しておくと安心でしょう。
もちろん、もう何色ならセーフなのかわからない人にもクリアなツヤだけのネイルはおすすめ。
オフィスネイル、みんなはどうしてる?
1.とにかく長さは短く!ショートネイルが基本
前述のとおり、まずは長さ。
色よりも、自爪であったとしても爪が長いのは目立ちます。
長い爪の方が業務上ふさわしい職種でもないかぎり、清潔感がない印象がマイナスに。
パソコンに爪の先端がカチカチ当たる音がしたり、爪が長いせいで動作が不自然なってしまうのはまわりからは違和感をかんじやすいものです。
フリーエッジ部分が1ミリ程度を目安にネイルファイルできれいに整えておけば間違いありません。

2.基本はワンカラー、シアーカラーで
職場で許容範囲とされることが多いピンクやベージュは、実はネイルのカラーの中で最も種類の多い色カテゴリー。
色のトーンもほんの少しの違いのものから豊富にあり、さらにパールやラメ入りまで、プロだって違いを見極めながら選ぶのが難しいくらいの多いのです。
新社会人向けオフィスネイルカラーの選び方はポイントを押さえればスムーズなので、そのコツをお伝えします!
まず、避けたほうが無難なカラーの典型は、赤みや白っぽさが強く、透け感のないもの。
もちろん、職場に慣れた頃には楽しめるカラーではありますが、リクルートスーツには目立ちやすい色味なので、様子見の時期には避けるのがベターと言えます。
リクルートスーツにも馴染みやすく、身だしなみの範囲を超えない、そんなおすすめカラーは透け感のあるシアー系のもの。
もちろん、微細であってもパールやラメが入っていないもので。
塗った時に、自爪の先端や根元の白い部分が少し透けて見え、爪全体はじんわりにじむような血色感のあるものは手元を自然に、健康的に見せてくれます。
塗り重ねる回数や塗布量も、普段より少し少なめにしてみるのもいいかもしれません。

3.セルフネイルなら融通がきく
慣れない社会人生活の始まりは慌ただしく、プライベートの余裕がなくなるのもよくあることで、ネイルサロンユーザーから急にセルフネイルにシフトする人が増えるのも納得です。
・仕事終わりや休日に思うようにサロンの予約が取れない
・仕事上いつどんな予定になるかわからないのにジェルネイルが伸びたまま、取れたままで困る
・ワンカラー、ショートネイルなら自分でできそう
私個人的には、セルフネイルは賛成!
仕事上、急にネイルをオフが必要なっても自宅ですぐ対応できれば、焦らずにすみます。(意外とこのケースは多い。)
1~2本だけ取れてわざわざそのためにサロン予約して行く手間も、ネイルがとれたまま何日も仕事しなければならないことだって避けられます。
ただでさえ余裕のない新生活、セルフネイルに切り替えることで少しでもストレスを軽減できることは大きな意味があります。
そして前述した新社会人におすすめのシアーカラーなら、気になりやすい自爪との境目も目立ちにくく、塗りムラもできにくいことから、まだセルフジェルネイルに慣れていなくても失敗しにくいのもメリットですね。

最後に
私の社会人1日めはつらいものでしたが、あの失敗から学んだこと、社会人向けオフィスネイル対策までをお伝えをさせていただきました。
もしも、職場でネイルを注意されたり、本当につらい思いをされている人がいたら、少しでも気持ちを切り替えられることを本当に願っています。
怒られた時は、そのことしか見えなくて、本当に絶望的な気持ちで、人格すべてを否定されたようなショックを受けるのは当然です。
私もそうでしたから。
でも、ネイル=私のすべて、ではありません。
決して私自身を否定しているわけじゃない、言及されてるのはあくまで「爪」だけですから。
心底悔しくても、まずは感情を無にして行動する、ただ爪をなんとかすればいいだけ。
ネイルや身だしなみを注意されるのは、正直腹もたつし現実が受け止めがたいくらい嫌なことです。
でも、それだけのせいで、せっかく頑張って入った会社や、やりたかった仕事を手放してしまったら、いつかもっと後悔するかもしれません。
私のようなことがもしも起きたら、いちばん譲れないことから順番をつけてみてください。
やりたかった仕事、生活のための収入、自分の気持ち。
大事にしたい順番は人によって違うし、どれも間違いではありません。
これはあくまでただの優先順位。
ひとつだって諦めるとか捨てる必要はないので、なんにも失いません。
とりあえず「今」必要なことの優先順位をつけて、今じゃなくてもいいことを後回しにするだけ。
シンプルな方法ですが、迷ったら試してみて下さいね!
生きるだけでもお疲れ様な世の中ですから、いつも気持ち良く、ポジティブに働くためにはそ原動力、モチベーションが必要。
爪先の小さい色とガラスのような輝きに自信をもらって、すっと背筋が伸びるような、ネイルにはそういう力があると思っています。

他のパーツと違って、爪先はいつでも自分の視界に入ってくるもの。
仕事のパソコン、通勤のスマホ、食事をとる時だって無意識に視線がいってしまう。
忙しくても指の先端まできちんと行き届けたことが、そんな自分がちょっと良く思える。
根拠のない自信を持つのは難しくても、目に見える、時間と手間をかけた小さな艶めきは心を柔らかく、鮮やかにしてくれる。
爪先の小さい色とガラスのような輝きに自信をもらう。
そうやって日々に向かうことは、とても大切なことに思えるのです。
日々、働く人達の爪先にこそ、小さくても自由と希望が欲しいと願いを込めて作ったオフィスネイルシリーズ。
たくさんの人が気持ちよく、前向きに生きる力になれば、職場は空気が変わる、業績にだって影響するかもしれない、ネイルはそんな可能性すら秘めています。
自分も、まわりの人も心地よく感じるようなネイルをする、まずはそこから変わっていくのではないでしょうか。
会社側も働く人がポジティブに動ける環境に寛容になっていく、そんなお互いの尊重はきっと業績にも繋がっていくはず。
誰にとっても、柔らかく、しなやかな社会であるように、ネイルに希望を込めて願っています。