ジェル用ネイルブラシの用途別の使い方やお手入れ方法。


ジェル用ネイルブラシ、普段アートしない人は持っていない人のほうが多いとは思いますが、アートはもちろん、ブラシの大きさや形を利用してアート以外にも使い勝手がいいところがあるんです。グランジェのジェルポリッシュは既にブラシが付いているので影を潜めてしまっていますが、今回はそんなジェル用ネイルブラシにフォーカスしてみようと思います。

コロナ禍でまた感染者が増えはじめ、ステイホームをしている方も多いはず。お家で過ごす時間を利用して、今まではシンプルなワンカラーにしていた方も、簡単なアートを取り入れてネイルデザインをアップデートするのもいいかもしれません。

目次

    ネイルブラシの種類と特徴

    グランジェから出ている5種類のブラシを参考に、ジェル用ネイルブラシの種類と特徴をご紹介します。

    ちなみに、グランジェのネイルブラシは伝統的工芸品にも指定された熊野筆。職人の手作業によって一本一本作られたもので、ジェルの馴染みがよくムラになりにくい上質なブラシです。一度試すとその良さは実感できるはず。気になった方は是非お試しください。

    1 Round(ラウンド)

    ラウンドはネイリストもよく使用する定番のブラシ。基本は単色塗りに使用されますが、アートなどもできます。先端に丸みがあり先細になっている形で、丸い部分がキューティクルのラインに沿いやすくスクエア筆で塗りにくいところもきれいに塗れます。

    2 Square(スクエア)

    スクエアはジェルブラシの中でも一番ベーシックなもの。筆先が広がらないので、色ムラになりにくく、大きな爪の人でも使いやすいです。単色塗りはもちろんですが、ハーフフレンチなどの直線を生かしたアートにも使用できます。

    3 Art(アート)

    アートはその名の通り細かいアート専用のブラシ。太すぎず細すぎず絶妙な太さなので、細いラインや絵を描いたりなどさまざまなアートに使用可能。
    アート用のブラシは同じ細筆でも、いろいろな長さや細さのものが市販されています。自分の描きたいラインやアートに合わせてチョイスしてみてください。

    4 Short Round(ショートラウンド)

    こちらはラウンドが少し短くなったもの。一見どう使うの?と思われがちなサイズですが、小さい爪や足の爪への単色塗りにもおすすめです。お花やニュアンスアートなど用途は幅広く、実はかなり万能な形なんです。

    5 French(フレンチ)

    フレンチネイルをするときに欠かせないのがフレンチ専用のブラシ。斜めにカットされた先端がきれいなフレンチラインを描いてくれます。斜めフレンチやグラデーションなど上品なアートをするには欠かせない一本。

    ネイルブラシの使い分け

    グランジェのボトルに付属のブラシは比較的広い幅で筆先も長いです。単色塗りならこれだけで十分ですが、爪の大きさや形は人それぞれ。アートをするときもこのブラシだけでは限界があります。爪が小さいから実は塗りにくかったという人や、これからアートに挑戦してみたい人など、どのブラシがどの用途に向いているのか、ぜひ参考にしてみてください。

    単色塗り

    単色塗りをするときに使用するブラシはスクエアとラウンド。以下の条件によって使い分けるのがおすすめです。

    色ムラになりやすい人

    単色塗りのときに色ムラになってしまう人は、スクエアブラシがおすすめ。穂先が広がりにくくジェルがほどよく馴染むので、刷毛の跡が残らず均一に塗りやすいです。

    大きい爪、足の親指

    手の爪が大きめの人や、足の親指を塗るときもスクエアブラシが使いやすいです。穂先の幅が広く、一度で広範囲を塗れるので少ないストロークでサッと塗れます。

    小さい爪、足の指、キューティクルライン苦手な人

    手の爪が小さい人や足の人差し指から小指など、小さい爪はスクエアブラシを使うとブラシが大きすぎてはみ出しやすいんです。キューティクルラインが苦手な人も、キューティクルラインはカーブがついているので、先端が四角くなったスクエアブラシだと角の部分がはみ出しやすくなります。先端が丸くなったラウンドや、小さな爪にはショートラウンドを使用すればはみ出しにくく塗りやすいです。

    スクエアブラシで小指を塗ると角がはみ出しやすい
    ラウンドブラシを使用すると角が塗りやすい

    実際、私も手の爪が小さくスクエアブラシだと塗りにくいのですが、ラウンドに変えただけでとても塗りやすくなりました。

    ネイルアート

    ハーフフレンチ

    ハーフフレンチのデザインをするときは、先端が直線になったスクエアがおすすめ。爪の半分のところから塗るだけで簡単にできます。

    フレンチ、斜めフレンチ、グラデーション

    フレンチや斜めフレンチはもちろんフレンチ筆が断然使いやすいです。先端が斜めになっているので、フレンチのラインがきれいに描けます。クリアジェルとカラージェルをうまく使ってグラデーションをすることも可能。

    オーバルフレンチ

    オーバルフレンチなど、丸みのあるラインを描きたいときは、ラウンドがおすすめです。先端の丸みを利用してきれいな曲線を描くことができ、程よい幅だから塗りつぶしもきれいにできます。

    ライン、ドット

    細いラインを引きたいときはアートブラシを使用します。筆の先端だけを使えば細いラインが、全体を使うようにして太めのラインも引けます。

    ニュアンスアートでのアクセントに繊細な曲線を描くのにも重宝します。ブラシを立ててネイルに垂直にジェルを置けばドットも描けるすぐれもの。

    ぼかす、混ぜる

    ニュアンスアートに多いぼかしてあるデザインにはショートラウンドが最適です。適当にジェルを乗せて、ブラシにクリアジェルを少量つけてランダムににじませればOK。

    さらに、爪の上でカラー同士を混ぜるときにもとても便利です。ニュアンスアートが好みの方はショートラウンドを1本持っているといいですよ。

    アートについては代表的なものを上げてましてみましたが、どのブラシをどう使うかという決まりはありません。特にニュアンスデザインをするときなどは、自分のやりやすいように使ってみてくださいね。

    ネイルブラシを用意するときは何本必要?

    グランジェのジェルポリッシュは付属のブラシがあるので基本ブラシは別で用意する必要はありませんが、基本的な知識としてジェルネイルをするときに必要なブラシは以下の通りです。

    • クリアジェル用のブラシ(スクエア、ラウンド)
    • カラージェル用のブラシ(スクエア、ラウンド、ショートラウンド)
    • ラメ単色塗り用のブラシ(スクエア、ラウンド、ショートラウンド)
    • アート用のブラシ(必要であれば)

    ジェルブラシは使ってその都度拭きとれば違うジェルを同じブラシで使用することができます。
    しかし、ベースやトップのようなクリアジェルとカラージェルはお同じブラシで使用すると、取り切れていなかったカラージェルがクリアジェルに混ざってしまうことがあるので、クリアジェルとカラージェル用のブラシは別で一つずつ用意します。
    ラメも同様にラメが毛の間に残りやすいので、クリア、カラーとは別で1本専用のものがあると便利。アート用のブラシは自分がやりたいアートに合わせて、ライナー筆やフレンチ筆などを用意します。

    ネイルブラシはパレットとセットで使用するのが便利

    ジェルブラシを使用する際はパレットやアルミホイルの上にジェルを必要な分だけ出して塗ることをおすすめします。ジェルポリッシュのボトルの中に直接入れてしまうと、ブラシの持ち手にもジェルがついてしまったり、余分なジェルが大量について量を調節しにくかったりと扱いにくくなってしまいます。少量ずつパレットなどに出して使用すればブラシが汚れることもなく一度に塗る分だけをとりやすくなるので、ジェルを無駄にすることもありません。

    ネイルブラシのおろし方

    グランジェのジェルブラシに限らず、ジェル用のブラシは大抵はのりがついているのでそのまま使用することはできません。のりがついたままジェルを付けてしまうとのりがジェルに混ざり、硬化不良や色ムラの原因になるので、必ずのりを取り除いてから使用しましょう。

    1、手で穂先をほぐしてのりをくずす

    ブラシをパッケージから出すと穂先が軽く固まっている状態なので、手で優しくほぐします。力を入れすぎると毛先が潰れたりボサボサになったりするので、優しく丁寧に行いましょう。

    2、のりの粉を取り除く

    穂先をほぐすとだんだん白い粉状のものがでてきます。これを息を吹きかけたり、穂先を親指ではじくようにして落とします。

    根元の方から爪を入れたり、さくようにすると穂先が割れてしまうので注意しましょう。

    3、クリアジェルを含ませて慣らす

    粉がきれいに取り除けたら、穂先にクリアジェルを含ませて、キッチンペーパーできれいに拭き取ります。

    最後に穂先の形を整えて使用してください。

    ネイルブラシのお手入れ方法

    ジェルブラシは使用中や使用後はきれいにしてから保管します。カラージェルがついたままにしたり、穂先を整えずに置いておくとすぐに使えなくなってしまうこともあるので、できるだけ長く使えるようにきちんとお手入れしてあげましょう。

    使用中はこまめに拭く

    ジェルネイルの施術中はブラシについた余分なジェルはキッチンペーパーでこまめに拭きます。濃い色から薄い色に変えるときなど、どうしてもジェルがきれいに拭き取れないときはキッチンペーパーにジェルクリーナーを含ませて拭きます。

    ジェルリムーバーやエタノールなどの溶剤はブラシに使用すると毛が傷んでしまう原因になるので使用しないように気をつけてください。

    使用後はジェルを軽く拭き取り、形を整える

    ブラシを使用後は穂先のジェルを少し残した状態になるよう軽く拭き取ります。ジェルを少し残すのは穂先がバラつくのを防ぐため。形をきれいに整えたら、ブラシキャップを装着します。

    グランジェのジェル用ネイルブラシはキャップが付属されていますが、他メーカーのものは透明のキャップしか付いていないこともあるので、その際は別で用意します。透明のキャップは簡易的なものなので、購入後は必ずブラシ専用のキャップをしましょう。

    日の当たらない冷暗所に、キャップを下向きにして保管

    ブラシを保管するときはジェルと同じく温度変化が少なく、光の当たらない冷暗所に。キャップが付いたほうを下向きにして立てて保管します。穂先を下向きにすることで、ブラシについたジェルが柄の隙間に入りこまないようにします。

    買い替え時はいつ?

    ジェルブラシはきちんとお手入れしていれば、すぐに使えなくなったりすることはありませんが、長年愛用していれば多少は劣化してきます。穂先がバサッと広がってきたり、毛先がハネてきたり、固まってしまったりして使いにくいなと感じたら買い替え時です。使いにくいと感じるのには個人差があるので、買い替え時期は特に決まってはいませんが、長く使えるようしっかりお手入れしましょう。

    今までジェルが塗りにくい、アートが難しいと感じていた人も、ジェル用ブラシを適材適所で使用すれば苦手だった部分が意外と簡単にできてしまうかもしれません。せっかくセルフでジェルネイルをするんだから、ワンカラーに留まらず、自由な発想で自分だけのアートやデザインを楽しんでみてください。


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    by 白木ありさ