ネイルバッファを徹底解説!ファイルとなにが違う?一度使えば手放せなくなる理由とは。


こんにちは。現役ネイリスト講師の三浦です。
本日のテーマはネイルバッファ。たかがネイルバッファと思われるかもしれませんが、一度使えば手離せなくなるその魅力を徹底解説します。

ネイルバッファ ¥330(税込)

「ネイルバッファってなんでいるの?ネイルファイルで十分だよね」

と思った方もいると思いますが、これはネイルファイルとは全く別。
でも両方あったらこんなに便利!というまさにかゆいところに手が届くアイテムがネイルバッファなのです。

私を含めプロのネイリストは、爪やジェルネイルを削るファイルを1本ではなく数本用意し、オフ後の状態や爪の薄さによってグリッド数や厚みで使い分けるのが一般的。その判断も慣れが必要だったりするため、セルフジェルでは一番使いやすいもの1種類を使うのがスタンダードになっています。

でも年々セルフジェルもレベルが上がって、プロに近い仕上がりや、ケア・プレパレーションの完成度を求める方も増え、でも同時に、間違ったオフやファイルの使い方でネイルをすればするほど爪ダメージを深刻化させてしまうケースが増えているのも事実です。

ジェルネイルによる爪ダメージのほとんどは、ジェルを塗布することではなく、間違ったジェルオフやネイルファイルによる爪表面の削りすぎで起きると言われています。
そして、削るというファイリング技術はプロでも苦手とする施術者が少なくない、ネイルの工程の中で一番難しいテクニックなのです。

・初心者でなかなかネイルファイルが使いこなせない…
・残ったジェルだけを削りたい、ネイルファイルよりもっと表面を優しく削れるものがあったら…
・もっと持ちを良くしたいけど爪表面サンディングは最小限にしたい…
・もう少しネイルファイルのG(グリッド=目の細かさ)が細かければ、爪を削る時の引っかかるイヤな振動がないのに…

その、あと少しの「こうだったらいいのに」ができて、ネイルファイルと一緒に使えるアイテムがつくれないかな。
もっとダメージなく、誰でも安心して長くセルフジェルネイルを楽しんで欲しい。

そんな思いから生まれたのがこのネイルバッファです。

目次

    イルバッファって何?

    上:新商品ネイルバッファ
    下:ネイルファイル

    実際のネイルバッファがこちら。現行品のネイルファイルと同じく両面仕様の使いやすいコンパクトサイズ。柔らかく弾力のあるスポンジ素材のため、爪に密着させるように圧をかけて動かすことができます。

    すでにネイルファイルがあるからコレで充分、という方もいるかもしれませんが、これこそ似て非なるもの!そしてひとたび使い始めたら、きっと手放せなくなります。実際プロのネイリストでネイルバッファを持っていない、使わないネイリストはほぼいません。初心者向けネイルスクールの教材にも必ず入っているくらいの必須アイテムなのです。

    主な使い方としては、
    ・爪の長さを削る
    ・爪の表面を整える

    と、ネイルファイルと目的は同じです。大きな違いは、目の粗さであるG、グリッド数と素材の柔らかさ。(ファイルのGについての詳細はこちらから)

    ネイルファイルよりもグリッドが細かく一度に削りすぎないので、ダメージ爪で薄くなってしまっている方や、まだネイル施術に慣れていなくて爪を削りすぎちゃうのが怖い初心者さんにこそ、安心して使っていただけるのが柔らかいネイルバッファなのです。
    では、ここからは主な使い方をわかりやすく写真でご紹介していきます!

    ネイルバッファの使い方 ~基本編~

    実は、ネイルバッファには思った以上にいろんな使い道があります。まずは頻度の高いベーシックな方法3パターンから。

    ①ネイルファイル後のバリ取り

    水で軽くダストを流すと爪裏のバリが浮いてわかりやすい

    自爪をネイルファイルで短く削ったあと、爪裏に薄皮みたいなこんな残り方をししたことはないでしょうか?残ったこの部分がバリ、削り残しです。

    ファイルを当てる角度や爪の柔らかさの個人差もありますが、3層構造の爪にはよくあること。これを取ろうとしてさらにファイルを当てれば爪の長さも変わってしまい、無理に引っ張ったりすればちぎれてガタガタになってしまいます。

    そんな時こそネイルバッファの出番。爪の下にしっかり入れ込み、45度くらいの角度でファイリングすればなめらかなエッジの完成です。

    100/180GどちらでもOK
    下から少し圧をかけるように密着させて動かす
    中指のバリがきれいに取れました

    ②ジェルネイルのエッジ
    トップジェルまで完成した後のネイルのエッジに小さな引っかかりやザラつきがある場合も、ネイルバッファを爪の下にすべらせるだけ。
    先端エッジのジェルを削り取ってしまうとリフトの原因となるので、力をかけずに引っかかりにだけ当てるくらいの感覚で動かします。

    ③自爪表面の凹凸を整える

    Before
    爪表面にジェルが残っている状態

    ジェルネイルオフ後、どうしても爪表面に取り除ききれないジェルが残ってザラつきがある場合にもネイルバッファは便利です。
    ただし、自爪を傷つけたり削るわけではないので要注意!! 自爪より少し突起になっているジェル部分にだけ、スポンジバッファが引っかかるように当てるイメージです。コツは圧をかけずに、爪に乗せたネイルバッファを爪のフォルムに添わせるように動かすだけ。

    そして意外と知られていない、ウェットな状態でネイルバッファを当てることが大切!

    爪全体、キワまでたっぷり塗り広げる

    ドライな状態より摩擦を軽減し、より少ない負担で凹凸だけを整えてくれるんです。ここでは水分を補給しながらケアしてくれるネイルセラムAuraを使用。この後にジェルネイルをしないのであれば保湿もかなうネイルオイルもありですが、ネイルをするのなら事前の油分はもちを悪くしてしまうので水分ベースのセラムで!

    商品スペック

    左から ツールケースネイルバッファネイルファイル

    ネイルバッファは表/裏の両面使用可、ロゴマークのある方がソフト、裏面がハード。ジェルネイルにも自爪にも使用でき、スポンジ素材で当たりも優しく、ファイルよりも爪密着させにムラなく当てられることもメリットのひとつ。

     ・ソフト…180G (GRANJEロゴマークのある面)
     ・ハード…100G (裏面)

    サイズは現行品のネイルファイルと同じく、ネイルビギナーやセルフネイラーにも扱いやすいコンパクトさが特徴です。同時発売予定のアジャスターケースにどちらもしっかり収まってくれるのでこちらもぜひチェックしてみてくださいね!

    ネイルバッファ、実はこんな使い方もできる!~応用編~

     ネイルバッファの主な使い方をご紹介しましたが、実はこんな時にも使える裏技もご紹介します。

    トップジェルを重ねたいときのプレパレーション(=ジェルを乗せる下準備)

    ここでは180G使用

    ジェルネイルをつけてまだ数日なのに、トップジェルのツヤがなくなってしまった、という経験はないでしょうか?そしてこのままにするか、やり直すか、この上からジェルネイルを重ねるか、悩むと思います。 まだ日が浅いならトップジェルだけをONすればいいのですが、そのまま乗せるとジェルが縮んだりトップジェルの層だけが剥がれやすくなるので、ネイルバッファを使ってプレパレーションをします。

    まず爪全体、エッジ部分までネイルバッファでまんべんなく艶が消えるまでしっかりめにサンディング。下地に未硬化ジェルがない状態でもトップジェルがしっかり定着できる土台を作ります。
    ダストを払って、クリーナーを含んだキッチンペーパーで爪全体を拭き取ったら、トップジェルをムラなく厚みが出すぎないように乗せ、ライトで硬化。これで完成です。

    クリアジェルを自爪に見せるナチュラルマット仕上げ

    以前、二枚爪のコラムでもご紹介したように、爪の保護が目的でクリアジェルネイルをする場合があります。男性や、職場の規定等でジェルネイルのツヤ感は困る方も多く、自爪のような自然な見た目にする必要があります。その方法が、最後にネイルバッファで仕上げるというもの。トップジェルまで硬化し完成させた後、爪のキワやキューティクル周りまでしっかりネイルバッファの180Gの面を当ててサンディングします。マットすぎず、他の自爪と近い自然な質感に仕上がるのでぜひ覚えておいていただきたいテクニックです。

    爪のまわり、固くなった角質をなめらかに

    爪ではなくその周りを囲む皮膚、よく使う利き手や爪の横あたりに見られる、硬く角質化した部分。例えば指先が触れたときに硬いのが気になったり、タイツを履くときに引っかかってしまったり、これも誰にでも起こりやすいものです。このツンとした角質の部分を爪切りでカットしてしまう人、実は結構多いんですが、爪切りでカットすれば新たな角の数が増えるだけ、負のエンドレスループになってしまいます。
    これがネイルバッファで解決できるなんて、今すぐ試してみて欲しい!

    やり方は簡単。
    気になる硬い角質の部分にネイルオイルを塗り広げ、その上からネイルバッファ180Gの面で圧をかけずに一方向に優しく動かします。カチカチの角質も本当に柔らかくなるので、少し動かしたら触って確認しながらやってみてください。

    ネイルオイルはすり込みすぎず、表面にウェット感が残っているくらいの状態で。ハンドクリームやパックをしてもどうしても指先に硬い部分が残ってしまう…という人ならすぐにでもお試しあれ。これをしたら数日間はいつもよりていねいに水分油分を与えて入念なケアを!

    お手入れ方法

    コスパも優秀な¥330(税込)で消耗品ではありますが、もちろん1回きりの使い捨てではありません。

    洗って繰り返し使えます!

    ネイルファイルと同じように洗って消毒

    いろんな用途があるネイルバッファですが、ネイルファイルと同じくこちらもウォッシャブル!何度も洗って繰り返し使用可能。
    オイルやセラムがつくことで元々の色から変色して見えたりすることもありますが、使用には問題ないので私はさほど気にせず使います。もし気になる方は、オイル類をつけないものと分けて2本以上用意があると安心かもしれません。
    (ファイル類の詳しい洗浄・消毒方法はこちらから)

    取替時は?

    ネイルファイルと同じように洗って消毒

    ネイルバッファの取替時は、削れなくなるのももちろんですが、エッジがボロボロしてきたら取替時。エッジの部分を当ててファイリングをするものなので、ここが劣化すると一気に使いづらくなり作業効率もかなり落ちてしまいます。面の真ん中はまだ使える状態なら爪表面やウッドスティックを整えたりにも使えるので、新しいものと両方使い分けてくださいね!

    今回はネイルバッファについて、かなり掘り下げてみました。

    はじめてネイルバッファを使う、という方も多いかもしれませんが、バッファも立派なファイルの一種。
    爪の薄い方やお子さんはネイルバッファ100Gの面でも充分、爪の長さを削ることもできます。優しくスッと削れるので、今までファイルで短くするのが苦手と感じていた方も使いやすいのではないかと思います。

    種類が豊富なプロユース以外の、市販されているネイルバッファはもっとサイズの大きいものが一般的で、Gも粗いものが多いと個人的には思っていました。あくまで消耗品ではあるし、海外規格のものならなおさら粗い作りが気になっていました。GRANJEのネイルバッファは、両面ともに皮膚に当たっても痛くないくらいに作られていて、エッジの摩耗もしにくく安心してお使いいただける仕様になっています。

    ネイルを始めてから今まで、私にとってネイルファイルとネイルバッファは一対。似ているけど、それぞれにしかできない役割があって、どちらもなくてはならない存在です。
    ネイル施術において、長さ、フォルム、なめらかな表面の美しさは、一瞬で見た目印象の7割を決めると言われるほど重要。だからこそ、ここに使用するファイル類は絶対にこだわり抜きたいものです。

    今までファイリングが得意じゃなかった方も、きっと今までよりもっと、楽しんで理想のネイルフォルムに近づけるはず。

    2021年3月8日、新商品ネイルバッファをぜひお試しください!


    お知らせ

    持つ、剥がせる、傷まない。
    みんなが待ち望んでいたジェルネイルキットがついに登場。

    剥がせるジェルネイルキットの詳細はこちら。

    剥がせるジェルネイルキット-ピールオフジェルセット

    by miura