消毒のしすぎによる手荒れが爪トラブル(縦線、二枚爪、割れなど)の原因に?今すぐできる対処法。


こんにちは。ネイリストの三浦です。

新型コロナウィルスの感染予防対策が生活に定着し、その中で私のネイルサロンでは最近ご予約をいただく際に今までになかったご相談が増え始めました。これまでも事前のお問い合わせというのはあったのですが、最近はこれまでとお悩みの傾向に変化が現れているなと感じるようになりました。

お問い合わせの中でも特に多いのは、

爪の縦筋がすごく目立つようになった
・やたら爪が割れやすくなった(亀裂や二枚爪)
・爪の先端だけが変色して巻爪っぽくなってしまった
・爪の白い部分が黄色っぽくなった
・手荒れしない方だったのに急にささくれや荒れがひどくなった

というようなものです。

どちらかというと体質的に手荒れは無縁だったお客様や実家なので家事は一切しないというお客様が、こんなに手が荒れてしまったのが初めてでどうしていいかわからない、ハンドクリームでは追いつかないというケースが増えました。大きく変わった、感染予防を前提とする生活スタイルの中から原因と対処法を考えてみました。

コロナ禍以降大きく変化したこと

今までも生活の中で手洗いや除菌の習慣はもちろんありましたが、世界的な新型コロナウィルスの蔓延によりその必要性が急激にアップし、当たり前だったハンドソープや除菌製品類がまったく購入できないほど品薄になった時期もありました。世界中が、性別も年齢も関係なく消毒や除菌の習慣が当たり前の生活に変化したと言えます。私もたくさんの方に触れる仕事上、元々手洗い消毒は頻繁にしていましたがここに来てその頻度は格段に増えた実感があります。

手洗いとアルコール手指消毒習慣の徹底

一日に何度も念入りに時間をかけてハンドソープで手を洗い、除菌用消毒剤で手指消毒をする事が感染予防の新しい習慣として定着しました。でも頻繁な手洗いや消毒は、手や爪に思っている以上の影響を与えています。これまでに比べて急増した頻度や生活習慣が一変してしまえば手や爪にも変化が起こるのは必然です。もちろん感染予防のための除菌が目的なので徹底するべきなのですが、同時に肌や爪に負担をかけている事も忘れてはいけない事実です。

オイルやクリームを使用しなくなった?

最近、私自身も手が乾燥しがちだなとは感じていましたがせっかく除菌した手に何もつけたくない、清潔な状態をキープしたいと思い、これまでのようにハンドクリームやオイルで手や爪を保湿しようと思わなくなりました。保湿するにしても就寝時やお風呂上がりのみ。私のネイルサロンにお問い合わせをくださったお客様にも詳しく伺うと、私と同じで常に除菌乾燥を繰り返すのに保湿の回数は減ったという方ばかり。接客業や複数の人と接する機会の多い人ほど手荒れが深刻で、消毒の頻度に比例しているように感じました。

過度の除菌や消毒でおこるダメージとは?

では具体的にはどんなダメージが起こるのか、そこからどんなトラブルになる可能性があるのか考えてみました。

手洗いや消毒をしすぎるとどうなる?

除菌用消毒剤に含まれるアルコールは速乾性が強く、性質上ウィルスを除去すると同時に皮膚の必要な脂分も奪ってしまいます。手洗い頻度も増えるため、肌の角質層の柔軟性がなくなってカサカサしたりささくれができてしまうことは防ぎようがありません。

さらにアルコール消毒の刺激で皮膚の薄い部分が刺激で赤く痒くなったり、乾燥しすぎて指の先端あたりがぱっくり割れてしまったりで、ハンドクリームや薬用クリームでもしみる、となれば冬の季節性の手荒れよりもずっと深刻。ひどくなると出血してしまう人も。

感染防止のため、対策を徹底していると知らず知らずのうちに乾燥を助長してしまい、肌の炎症を引き起こしたり慢性化していく恐れも充分に考えられます。炎症が起これば体内に細菌が入りやすくなってしまうし、痛みや刺激で正しい消毒も難しくなれば逆に感染リスクが高くなる事もあります。

せっかく感染対策していたのに、ということにはなりたくないですから。  




出典:Amazon.co.jp

手荒れと爪トラブルは関係している?

別物と思っている人も多い爪と手。実は、爪も手の皮膚も同じケラチンというタンパク質でできています。髪もそうです。髪や爪は硬ケラチン、皮膚は軟ケラチンと構成しているアミノ酸の含有量で分けられますが、同じように乾燥したり連動してトラブルが起こります。疲れやストレスから免疫機能が低下して起こる、菌による炎症などは手から爪、爪から手、と広がっていく事も多いのできちんと早めに対処することが大切です。

爪も乾燥するのか

当然、爪も皮膚同様にもちろん乾燥します。爪の水分量は12~16%ですが環境次第でかなり大きく影響され、原因にもよりますがその変動率は5~25%にまでなると言われています。爪は乾燥状態にさらされるほど硬くてもろくなってしまいます。最近爪が割れやすい原因が乾燥だった、ということは案外盲点だったりします。

乾燥が原因でおこりやすい爪トラブル

そしてご相談の中でも目立つ『爪の縦ジワ』爪に縦線・筋が出ている、という現象はこの乾燥が原因で起こります。一般的に加齢が原因とも言われますが、急激な変化の大半は極端な乾燥によるもの。この縦筋が出ている乾燥状態では、同時に二枚爪や爪の欠け等のトラブルもセットになってしまうケースも多いです。

そして水分量の少ない爪は弾力も柔軟性もないため、特に自爪の長い方は先端の白い部分が巻爪のようになったり、黄ばんで変色してしまう事もあります。爪が弱く脆くなっているのでちょっとした事で折れたり欠けたり、亀裂が入ったりしやすくなるので乾燥していると感じたら要注意です。その場合、爪に長さがあれば危ないのでネイルファイルやヤスリで丁寧に短くしましょう。爪切りで一気にカットするのはNGです!(爪の切り方の記事をご参照下さい。)

手荒れやトラブル時、ジェルネイルはしてもいいの? サロンではできる?

「手荒れがひどいんですけどジェルネイルはしてもいいんですか?」

ダメージの状態にもよりますが、私は基本的に施術はおすすめしません。私のお店でもこのお問合わせは最近よくいただくのですが、一般的にネイルサロンではや爪に傷や出血、炎症がある場合は施術することができません。せっかくご来店いただいてもお断りせざるを得ない事もあります。

手荒れにジェルネイルをするとどうなる?

手や爪に炎症等があるのにジェルネイル等の施術をするのは、細菌などの感染症リスクはもちろん傷自体が悪化する可能性もあり、過敏に反応してアレルギーや慢性的な皮膚炎を引き起こす原因となってしまう可能性もあります。乾燥による爪の縦筋がひどい状態でアセトンによるオフを繰り返すのも、さらに乾燥とダメージが悪化してしまいます。

そこまで深刻ではない手荒れや傷でもとってもしみて痛い事もあります。私自身、自分のネイルのオフの時に小さい傷があるのに気が付かないままアセトンを浸したコットンとアルミを巻いてしまい、あまりの痛さにびっくりしてオフできなかった経験があります。目で見てもわからないくらいの小さい傷なのにかなりしみて痛いので、炎症がある状態でのオフは悪化させてしまうだろうなと思います。セルフジェルネイルも同様ですが出血や炎症がある時は治るまでは施術を控え、きれいに完治してから安全に楽しむことをおすすめします。

爪まわりの状態がジェルネイルのもちにも影響する2つの理由

そして、手や爪の状態があまり良くない時では(もちろん施術ができる範囲で)、健康な状態に比べてジェルネイルのもちは大きく違ってきます。健康な爪につけたジェルネイルに比べて剥がれやすくなるのはなぜなのか、実は大きな2つの理由があります。

1つめは、爪表面が荒れてしまいデコボコすぎてベースジェルが正しく定着できないという事。もちろん通常よりもネイルのもちが悪くなり、剥がれやすくなります。

2つめは、爪まわりの皮膚が乾燥して硬くなることによってジェルネイル本来の柔軟な動きが邪魔されてしまうという事。
現在、ほとんどのオフできるジェルネイルはソフトジェルネイルと呼ばれ柔軟性があります。爪先に圧や力がかかる時、自爪が多少ぐっと広がったり戻ったりという弾力が指先の動きに必要で、ソフトジェルネイルはその動きにぴったりとフィットしてくれるのが大きな特徴です。

いくら柔軟性の優れたソフトジェルをつけても、爪の周りを囲む皮膚の部分がガチガチに硬ければ少しの圧や衝撃がかかった時に爪の動きを邪魔してしまうため負荷を逃がすことができず、その結果自爪とジェルネイルの層が剥がれてしまいます。爪は硬くて皮膚は柔らかい、と当たり前のように思いがちですが、乾燥が進んだ厚い皮膚は爪の動きを妨げてしまうほど硬くなってしまうのです。

手・爪トラブルをおこさない為のおすすめポイント3つ

今後の生活の中で、おそらく除菌消毒の習慣は続くように思います。乾燥によるトラブルを起こさないためのおすすめポイントを3つご紹介します。

1つめは、自分の肌質・体質に合った消毒用品を選んで持ち歩く事です。商品によって成分も濃度も幅があるので、荒れにくい、肌に優しい物をしっかり選ぶことが大切です。なるべく化学成分の少ないナチュラルなタイプのものもあるので、ぜひ探してみてください。

出典: into the gloss

2つめは、保湿剤に何を使うかです。オイルかクリームを使用する方法が一般的ですが、テクスチャーも使用目的も全く違います。
分子の小さいオイルは角質層の内部に浸透して中から潤し、クリームは角質層の上に油膜を張ることで水分の蒸散を防ぎ、さらに外部からの乾燥から守ってくれます。この2つをオイル、クリームの順につけるのがベストですが頻度が高く時間も余裕がない時、個人的には塗ったあとにベタつきの少ないオイルをおすすめします。

さらに浸透率、保湿効果を高めたいという場合はオイルの前にネイル用セラムを。セラムはオイルより更に小さい分子サイズの為、フェイスケアで言うところのブースターのような役割をしてくれます。
実は、セラムがあるのとないのとでは仕上がりの感触の差は歴然なので、気になった方はちょっとリッチなセット使いをお試しあれ。これまでのオイルのイメージが変わるかも!

合成保存料や合成香料無添加。グランジェのセラムとオイル。

そして3つ目は、いつ保湿をするか。できれば手洗い後は毎回、大事なポイントは手の水分がまだ少し残っているかな、というタイミングでのオイル塗布。肌が乾燥を感じる前、毛穴が水分で柔らかく開いているうちに潤いを内部にまで入れ込めば浸透率が断然違います!
それぞれの指の根元にチョンと乗せたら爪周り1周しっかりなじませ、それから指と手の甲にも乗せます。全体に薄く広げたら、手のひらで潤いを中に押し込めるようなイメージでパッキングしてみて下さい。オイルはすぐに肌に浸透してなじんでくれるので、少量でもふっくら潤い、肌表面がベタつくこともなく快適です。

爪の状態が良くないと、一般的に加齢、体調不良や食生活を不安視される事が多いのですが、実際原因の多くは乾燥から来ています。手の乾燥は冬だけ、というイメージも強いので春以降は日焼け止めだけ塗っている方も少なくありません。でも夏は外気温も高く、外にいるだけで肌内部の水分が蒸散して乾燥しやすいのです。いくら汗をかいて湿度を感じても乾燥はしているので要注意です。

新型コロナウィルス感染予防対策が生活の一部になった今、消毒による乾燥も日常の一部で切り離せないものになりました。今までと違う生活スタイルになったことをきっかけに新しい保湿習慣を取り入れたり、新しいお気に入りのアイテムを見つけるのもいいのではと思います。ネイル用オイルにもたくさんの種類があり、サイズ感や香りもいろいろ。なるべく化学成分や合成香料、保存料の少ないナチュラルなものから自分に合うものや好きな香りを選んでみてください。

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by miura

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